井上空咲
Kuusho Inoue
前衛書家
アーティスト・ステートメント
前衛書家
紙面に対峙する瞬間、溢れ出す感情を最大限に表現する。文字の姿を借
りて、点と線にのせて…。そこにあるのは“線と空間-余白-”の美。
略歴
1965年生まれ 幼少期に書の基本を学ぶ
1993年 髙畠之空氏に師事 墨象の世界を知る
東洋書芸院 常任理事/産経国際書会 審査会員/書芸研究 墨空会主宰/JCAT NY membership
バイオグラフィー
井上空咲は、大阪市出身。幼少期から、未知の事を体得するのに興味があり、書もその一つ だった。
また、物を創作するのも得意で、書のジャンルの中でもスタイルにとらわれない墨象の世界にのめり
込んだのも自然なことだった。墨象は、伝統書と違い、自由な造形表現の世界。彼女の場合は、文字
性と非文字性の2つのアプローチで制作。紙面に対峙する時、溢れ出る感情を文字の姿を借り、点と
線にのせて表現していく。また、用具・用材は墨・紙・筆以外の物も使用するのが特徴的で、墨とア
クリル・岩絵の具とのフュージョン、ボール紙や木の枝でさえも筆となり、独自の線質を表現。だが
、どのような物を使用しても、線を引くという事にこだわる。書き直しのきかない線の芸術―それが
書であると考えるからだ。作品には、圧倒的な迫力で寄せ付けないもの、逆に、その中へ引き込むも
のがあるが、彼女の作品は後者であり、線と余白が響き合い、心地よく観る者を捉えて離さない空咲
の世界が、そこにある。
受賞歴
2002 東洋書芸院公募展 推薦受賞
2003 〃 〃 〃 〃 特選受賞
2004 〃 〃 〃 〃 推薦受賞
2005 〃 〃 〃 〃 奨励賞受賞
2006 〃 〃 〃 〃 推薦受賞
2009 〃 〃 〃 〃 大賞受賞
2018 産経国際書展 特選受賞
2019 産経国際書展 会友賞受賞
2021 産経国際書会 無鑑査会員特別奨励賞受賞
開明株式会社 新商品タイトルロゴ公募 グランプリ受賞
展覧会等
2009-15 日本現代書 海外展 連続出品/海外7ヶ国
2014 J.arts BRIDGE日本美術の架け橋展/うめだ阪急百貨店
2015 雪舟国際美術協会特別展~書の可能性~/東京都美術館
2016 Ten・ten 2016 -線-55のスタイル/横浜レンガ倉庫
2017~ (毎年)グループF展/東京・大阪・広島等
2019 天来の会書展/東京銀座画廊美術館
井上空咲初個展‐書で奏でる‐/gallery La Campanella
2020 JCAT NYグループ展‐BEGIN‐/WEB展覧会
JCAT NY 個展枠/WEB展覧会
2021 MADS MILANO KROMATIC@RT展/MILANO ITARY
Graphic Art Exhibition~クリエイティブ表現の現在~/Recto Verso gallery
作品制作販売実績
2017 株式会社コンセプト 社訓揮毫
Bar TARLOGIE SONA 店舗飾額制作
2018 個人邸 5軒 飾額制作
2020 家族葬ホール「おくりみ」全フロア飾額制作
2021 和菓子 吉乃屋 店舗飾額制作
その他、和装小物パッケージデザイン等制作実績