いまどきのキーワード&ハッシュタグ?
アーティザンズ北鎌倉が海外への販売サイトとして利用している会社から、マーケティング上いくつかの指摘を受けたのをきっかけにに、SNSを有効利用する際の、いまどきのキーワードやハッシュタグの使い方についてズームにて画家さん同士で意見交換を行いました。下記がそのレポートです。
1.SEO、タグ、キーワード、ハッシュタグって何?
まずは基本的なおさらいですが、今更聞けないこれらの用語から。
¡SEO とは?
Search Engine Optimization の略で、サーチエンジンに最適化するの意味です。
¡サーチエンジンとは?
Google, Yahooなど、皆さんが何かをオンラインで検索する再の検索サイトの事です。
¡タグ・キーワードとは?
絵画, 花の絵, アクリル画, など、検索時にサーチエンジンで使う言葉の事を指し、キーワードをホームページや絵画販売サイトで使用する際は、( , )コンマもしくはEnterで区切る事を要求されるケースが多いです。
¡ハッシュタグとは?
本来タグと同じ意味ですが、SNSを利用する際に用い、言葉の前に(#)の記号を付け、#絵画 #花の絵 #アクリル画 などと使います。因みに2語以上の単語を並べる際、スペースを入れません。
2.キーワードやハッシュタグは、何の為に必要なのか?
例えば、貴方がレストランを探すとき、Googleや他の検索エンジンで、” ストラン 和食 鎌倉 ” など、
言葉を入れて検索するように、絵画を探している人も、” 絵画販売 海の絵 夕焼け ” と言う探し方をするわけで、貴方の絵の説明文やキーワード・ハッシュタグに、これらの言葉が書き込まれていなかったら、
折角描いた ”夕焼けの海” が、購入者に見つけて貰う事が出来ません。
絵や写真には言葉が無いので、GoogleやYahooなどの検索エンジンが何度ホームページやSNSを訪れてスキャンを繰り返しても、そこに貴方の ”夕焼けの海” の絵がある事を見つけられないので、他の人へ紹介出来ないのです。
そこで、キーワードやハッシュタグを付けて、此処に ”夕焼けの海” の絵が有りますよ!
と手を上げる事が大事になって来ます。
今回アドバイスを頂いたアメリカの販売サイトでは、
¡キーワードは、貴方のブランドを作る
¡キーワードは、貴方の商品とお客のライフスタイルを繋ぐ
と言っています。
3.どうやって使われ易いのキーワードをリサーチするか?
上記サイトでは、オリジナルジュエリーの会社のデータで、過去に使っていた
¡Custom Jewelry (特注のジュエリー)から、¡Personalized Handwriting Jewelry (個別に手描きしたジュエリー)にキーワードを変えてから、売り上げがぐんと上がったというのです。
つまり、言葉の選び方で、効率の良い集客方法があるのかも知れません。
ではどうやって言葉を選べば良いのでしょうか。
・アクセスの良い友達がどんなキーワードやハッシュタグを使っているか研究
簡単に研究する最も良い方法だと思います
・サイトやアプリを使って研究 (日本語対応は私の方では見つかりませんでした。どなたかご存じの方お知らせ下さい。)
無料で使える英語用のアプリとしてLeetags (アプリ)があるそうですが、
私は未だ使っていないのでご報告出来ませんが、
無料で使えるサイトとして、all-hashtag.com をご紹介します。
まずトップページのHomeでは、使いたい言葉を赤い枠内に入れ、
クルクルとギアが回っているGenerateをクリックすると、
下に、それに関連する候補の言葉の使用例、またその下に類似語が表示されますから、
その中から好きな言葉を撰んでメモしておく事が出来ます。
また、Analyticsのページで同じ赤枠(insert #hushtag here)に検索したい言葉を入れ、
Start Analyticsをクリックすると数秒後に、
その言葉のランキング、ヒット回数、類義語のデータが表示されます。
カテゴリーではどのような業界が良く使っているか、
一緒にどんな言葉が良く用いられているかなどの分析が出来ます。
例えば #oilpainting (油彩画)を検索すると、
91,714,589の言葉のうち、2,471番目に多く使われているとランキングされ、
4,301回ヒットされ、似たような言葉が29個あると表示されます。
個人的に何処からのデータなのか、真意は怪しいなあとは思いますが、
あくまで目安として参考資料に使う分には有難いツールだとみています。
更にサイトでは、今日使われたハッシュタグ・ランキングなども閲覧出来、
既にHoliday や Helloweenなどが上位に挙がっている事を見ると、
秋・冬の作品を売り始める時期だと言う事が分かって来ます。
4.SNSのビジネスプロファイルでは、分析が可能です。
今現在、個人のアカウントでフェイスブックやインスタグラム、ツイッター等をお持ちの方は、
ビジネスサイトへ変更する事をお勧めします。
私もどこが、何が違うのか、最初はさっぱり分かりませんでした。
しかし、画家をビジネスとして考えた場合、
・顧客が何を欲しがっているのか
・どの投稿がより興味を引いたか
・アクセスした人の 場所・年齢・性別
など、ターゲットとなる客層を探す目安になる事により、作戦が立てやすくなります。
¡SNSのキーワードは、コメント欄に#(ハッシュタグ)を付けて
(インスタグラムの場合、ハッシュタグは30個までに制限されています。)
¡ハッシュタグは最初の5-10語が効果的
と某サイトでは説明されていますが、それもサイトやSNSの種類によって一律では無い気がします。
とりあえず、幾つか上のサイトを使って試してみました。
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キーワード ランキング(91,745,589中) ヒット回数 類似語数
oilpaint 12,994 797 50
oilpainting 2,471 4,301 29
interiorart 47,499 170 5
walldecor 5,639 1,851 36
wallart 2,176 4,857 27
art 7 173,984 18,190
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同じ使うのなら、効率の良いキーワード・ハッシュタグを使いたいですからね、
似たような言葉で、oilpaint とoilpaintingを比べると、ランキングが上でヒット回数が多く、類似語が少ない
oilpainting の方が効果的なのが分かります。(本来oilpaintは絵具を意味してると思うのですが、日本では多くの画家さんが使用しています。)
また、interiorart, walldecor wallart 等も同じような場面で使われる言葉ですが、
全部の言葉を入れられない場合に最後に残すとしたらwallartが効率的だと言えるのでしょうか。
此処はズームミーティングでも意見が分かれる所だったのですが、例えば誰でも使っている#artというハッシュタグですが、ランクも上だしヒット回数も高い、SNSに載せればアート好きの人はだれでも検索に利用するでしょう。しかし多すぎて埋もれてしまう可能性があるというのです。
画家さんが掲載する際に、だれもが#art を使う事で、載せた瞬間に#artで検索した人にはトップページで閲覧出来ますが、3時間後にトップの数ページ内で見つける事が出来るかは疑問になって来ます。
レストランを検索する際に、レストランだけでは数が多すぎて、
今日到底行けそうにも無い遠くのレストランも検索結果に出てくる場合、
検索者はレストランに加えて 鎌倉 和食 など、検索ワードを足していくのと同じ様に、
より長くトップページに残す為には#art だけではなく、
更に細かく検索する#wallart もハッシュタグの中に入れておいた方が良いのではないですか?と言うのが某社のアドバイスだった様です。
5.インスタグラムで効率的なハッシュタグを検索
私は時々インスタグラム内でハッシュタグの検索を試してみたりするので、ご紹介します。
例えば一昨日描いたレンタルバイクに乗る女性の絵を投稿する場合、下記の選択を考えました。
¡レンタルバイク 投稿数2.6万件 最も多いですが、モーターバイクが殆どで自転車ではない。
¡レンタル自転車 投稿数1万件
¡自転車レンタル 投稿数2,231件
結果、レンタル自転車が一番効率的だと分析出来ました。
6.米国オンライン絵画販売サイトからの指摘
¡キーワードは2語以上を繋いで
上記(4番)の理由で、ターゲットを絞る為には2語以上を繋ぐ方法が効果的だと分かりました。
¡多言語はランクを下げるので不利
説明文を英語で掲載したならキーワードは英語で、説明文を英語で掲載したならキーワードは日本語で行った方が良いとの指摘だったのですが、こちらはたぶんこの販売サイトに限っての事かも知れないとミーティングでは理解しました。何故なら、サイト自体が自動翻訳機能を有しており、英語変換で読む場合には、日本語が文字化けしてしまう等の障害が見られたからです。
SNS上で使う際は、「翻訳してみる」の表示が出ますが、たくさんの投稿記事を短い時間で見る際に、わざわざ翻訳して見るのが面倒な人も多い事、海外の友達が多い事などを踏まえて、最初から英語と日本語を記載して投稿している人も多いですよね。それらがランクを下げるとは思えないし、多分某サイトにおける話ではないかと理解した訳です。
¡フェイスブックやインスタは、長めの文章で留まる時間を稼げ
これは一理あると思います。
ただ単に絵だけを掲載してあるサイトよりも、その絵のストーリーや作家さんの想い、意見、テクニカルな情報を一緒に記載されている人の投稿にはより長く留まっているし、次回にその人が何を言うのか、興味や期待感が働く事が有ります。
絵もじっくり見て頂きたいですしね。
¡ツイッターは、一般受けするカテゴリーで,
インスピレーションのある内容で(感動・意気込み・感激・励み),
新商品発売として、ホリデープロモーションとして、
その背景となる場面・背景・ストーリー性のある物を。
また、会話に加わる事でフォロワーを増やせ。
ツイッターは私個人的には全然わかってなくて、ほったらかし状態なのでフォロワーも未だありません。
文字数制限が少ないので、フェイスブックで書いた投稿をコピー&ペーストすると、殆ど削除している状態です。画像もうまく全体が載せられないし。。。
と悩んでいたのですが、ズームミーティングに参加されていた画家さんによると、最近縦型の絵も投稿出来る様になったとかで、今度試してみようと思います。
Facebookが同じ友達内で何度も意見交換しているのに比べて、ツイッターやピンタレストは拡散効果があると言う印象を受けました。どのSNSが良いのかは使ってみないと分かりませんが、共通して言えるのは、コメントや会話に参加する事で、フォロワーさんを増やす事に繋がるという点。また、興味を引く内容で、拡散が期待出来るという事の様です。
無料の宣伝ツールを使いこなすのは大変ですが、少しでも画家であることを認知してもらう為に、一人でも多くの人に自分の絵を見て貰う為に、微力の積み重ねでビジネスを成功させている人はたくさんいます。
今回のズームミーティングが、皆さんの役に少しでも立てば幸いです。
Happy Painting!!
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